いわゆるインド版「荒野の7人」。
結局、元ネタをたどると、日本映画の
「七人の侍」が大元になる。
が、実は元ネタを見たことがないので
元ネタ絡みで云々言うつもりはない。
多少古くさい感もあるが、(って古い
映画なんだけど)、笑いをとるツボは
しっかり押えられており、娯楽映画の
傑作と言われるだけのことはある。
冒頭の列車強盗のアクションシーンで
「つかみはOK!」今でこそ新鮮味が
ないが、かなりいい感じだ。
主人公2人がサイドカーに乗っている
シーン、ヒトラーっぽい刑務所の看守
のコミカルな仕草、ヒロインが神様に
お祈りをしているシーンなど、笑える
シーンもあれば、盗賊団のシーンでは
シリアス感をかもしだし、観ている側
に常に緊張感をあたえている。
後半の馬車チェイスのシーンはムトゥ
のそれをはるかに凌ぐ迫力を感じずに
はいられない。
また、後半の盗賊団につかまったヒロ
インが、炎天下で踊らされるシーンは
まさに、緊張の一瞬である。
まさに、笑いと緊張感の絶妙なバラン
スで成り立っている作品だと思う。
娯楽映画はすきだが、インド映画、
特にラジニ映画系がちょっと苦手な
方には、この作品をお勧めしたい。