ボンベイtoナゴヤ
ボンベイtoナゴヤと「Hum Dil De Chuke Sanam」



2002年は、国内でも「ミモラ」という邦題で「Hum Dil De Chuke Sanam」が上映されました。
劇中「どこかでみたことある絵だな?」と思い当たるシーンがいくつかありまして、よくよく検証したら、 な・なんと「ボンベイtoナゴヤ」であることに行き着きました。

さすがに HDDCS の監督がインドで Aye Meri Bekhudi を観たとは到底思えませんが、 ボンベイtoナゴヤに似ているシーンをいくつか紹介します。



★その1〜マネキン人形vs石像

HDDCSの映画冒頭で、ナンディニが堤燈を持って石像になるシーンがあります。
立ち止まった状態で目をパチリとまばたきさせています。
「ぼんなご」でも似たようなシーンがありませんでしたか。ありますよね。
そう、ソナが赤いサリー姿でデパートのマネキンのまねをしているシーンです。
しかも、ヴィジャイにウィンクで挑発しています。


ボンベイtoナゴヤ Hum Dil De Chuke Sanam



★その2〜ロケ地勝負!

次に、「ぼんなご」では、名古屋や犬山を「東京」という設定で撮影されていることで知られていますが、HDDCSではハンガリーを「イタリア」という設定で撮影しているのです。
東京ファンタで始めて観たときは、イタリアだと騙されましたよ。
次からは「なんちゃってイタリア編」でのぼんなごに似たところを紹介します。



★その3〜橋勝負!

HDDCSでは黄色い路面電車が市内を縦横無尽にはしっていますが、ことに大きな川にかけられている橋の上にも路面電車が走っております。
この光景、特に犬山市民には既視感があったのではないでしょうか。
そう、かつては自動車道路と電車の鉄橋が一体となっていたあの「犬山橋」です。
現在では、鉄道と道路の橋が分離されておりますが、「ぼんなご」では一体だったときの犬山橋がロケ地になっています。
しかも、橋の下を通る川っぷちの道路のアングルが「ぼんなご」そっくりです。


ボンベイtoナゴヤ Hum Dil De Chuke Sanam


▲後ろに犬山橋

▲こちらはハンガリーの橋


★その4〜追っかけ勝負!

「ぼんなご」の目玉のシーンの一つに、名古屋駅でヴィジャイが新幹線を走って追いかけるのがあります。走って新幹線に追いつくわけないだろと思いながらも、結局後続の「こだま」で「ひかり」を追って、しかも(名古屋みたいな)東京で追いついてしまうという荒業をやってしまいます。
HDDCSも「ぼんなご」ほどではないにせよ、ナンディニが路面電車を追いかけるシーンがあります。新幹線相手ではないとはいえ、これもまた無茶やりますよね。


ボンベイtoナゴヤ Hum Dil De Chuke Sanam


▲お馴染み新幹線を追いかけます

▲路面電車を追いかけます


★その5〜撃たれ勝負!

HDDCSでは、田舎の草原で強盗がナンディニを拳銃で撃ってしまいますが、「ぼんなご」ではソナがヴィジャイをかばってギャングの手下に撃たれてしまいます。
しかも、海外版のラストでソナが生きていたという罠に、みなさん驚かれると思います。


ボンベイtoナゴヤ Hum Dil De Chuke Sanam


▲ソナ撃たれる

▲ナンディニ撃たれる


★その6〜世界の車窓勝負!

旭川の「アジア映画祭inあさひかわ」でHDDSC(ミモラ)をみて、作り忘れていた項目を思い出しました。
電車の車窓が映っているシーンで、これは明らかにそっくりですね。
ぼんなごでは二人仲良く名鉄電車の中で踊っていますが、HDDCSではアイシュワリアが女性ファッション誌を逆さまに持っています。


ボンベイtoナゴヤ Hum Dil De Chuke Sanam


▲名鉄電車の車窓から

▲ハンガリーの車窓から

ぼんなご