北のマサラ

ボンベイ


1995 印 タミル語
鑑 賞:ビデオ・DVD
俺評価:★★★★★
笑 い:★
泣 き:★★★★★
闘 争:★★★★★

日本で、ムトゥと同じ時期に映画館で上映されていたインド映画。
夕張にすんでいる友人が映画館でみたということは、少なくとも北海道で上映されていたということだろう。
と、映画館で見られずに後悔した映画のひとつになってしまった。

それはさておき、ヒンドゥとムスリムの対立がこの映画のテーマ。
ここまであからさまな宗教対立は日本では馴染みがないだけに、かなり衝撃だった。
宗教が違えば、生活習慣もおのずと違ってくるので、日常生活で衝突があるのは当然なのは、この映画を見れば明らかにわかる。
また、その宗教を政治に利用して、しまいには暴動が起きてしまうあたりはまさに、インド社会の複雑さを感じずにはいられない。

この映画は、前半はラブストーリで後半は泣きの映画といえよう。
前半で、主人公とヒロインが結婚して初めて二人きりで夜を迎えるシーンがあるのだが、そこでダンスシーンに入る。セックスシーンだなと思わせてダンスで比喩するあたりはさすが!

後半で、ボンベイで暴動が起きる。暴動に巻き込まれ、主人公の双子の子供が別れ別れになるシーンがある。
片方の子供が、見知らぬ女の子に出会い、その女の子の名前が、双子の母親(ヒロイン)と同じ名前だったところが、非常に泣けた。

大きな店にいけば、ビデオかDVDが売られているので、ぜひ観てもらいたい。



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