北のマサラ

Kabhi Khushi Kabhie Gham...


2001 印 ヒンディ語
鑑 賞:DVD
俺評価:★★★★★
泣 き:★★★★
笑 い:★★★★
元ネタ:★★★★★

2001年に上映されてヒットしたヒンディ語映画です。
とある大金持ち(アミタブバッチャン)の息子(シャールクカーン)が父親が決めていた人とは別の女性(カジョル)と恋に落ち結婚に反対され「お前はうちの家系ではない」と勘当をくらいます。10年後、彼の弟(リティックローシャン)がロンドンに行くのですが…。という話です。
この映画、カジョルの演技が見所です。祭りやイベントで音楽が聞こえると、調子に乗ってつい踊ってしまう。Pyaar to hona hi tha 並におっちょこちょいな性格のキャラクタで、今まで彼女が出演したどの作品よりも表情がとても豊かです。正直、彼女に惚れそうになりました。観客を魅了できるのはさすが一流の役者、といったところでしょうか。

また、過去のヒンディ語映画の1シーンをオマージュした(つまりパクった)シーンがあちこち見られます。くちほた(Kuch Kuch Hota Hai)でのシャールクとカジョルの「I don't like joke」「I don't like you.」の掛け合いや、シク教徒坊やが星を数えているシーンなど、Hum Aapke Hain Koun..! では歌をそのまんま使ったりと、あからさまにパクっているので、見たことある人は思わず吹き出したくなるでしょう。正直、私は腹抱えて笑い転げました。

Mohabbatein同様、父親演じるアミタブバッチャンとシャールクカーンの対立がストーリーの軸となります。家柄を重んじる頑固おやぢと若い世代の対立の構図はもうお約束ですが、家族愛、兄弟愛、恋愛の物語には涙を流さずに入られません。たとえインド映画お約束でも。見ているだけでどんな話かだいたいわかるぐらいなので、字幕がなくても素直に泣けます。

ロンドンのシーンで、大きくなったカジョルの妹役はあからさまにお色気ムンムン女子大生なのですが、私はああいうのはどうも苦手。ああいうのはファッション雑誌のグラビアで十分かな。って思いました。でも、小太りな少年から筋骨隆々なナイスガイに成長した(様変わりしたともいう)シャールクの弟役の引き立てにはなっているので一安心。ディスコのシーンではKaho naa pyaar hai.. のニュージーランドのシーンを連想しました。リティックのナイスガイ振りに魅了される人もいるのではないでしょうか。

とにかく、泣きと笑いの要素がほどよくミックスされた素敵な作品ですので、ぜひ一度見てはいかがでしょうか。



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