北のマサラ

心のままに


1999 印 ヒンディ語
鑑 賞:東京ファンタ
俺評価:★★★★★
笑 い:★★★
泣 き:★★★★
 男 :★★★★★

原題は「Hum DIl De Chuke Sanam」。
インド映画お約束のラヴストーリです。

主人公サミル(サルマン・カーン)はインドとイタリア人のハーフ役。イタリアからインドの音楽を学びに単身インドの音楽家に弟子入りをする。
音楽家の娘ナンディニ(アイシュワリア・ライ)と恋に落ちるが、そのことが父親にバレて主人公は破門されイタリアに帰国。娘は家の習慣通りに父親が決めた弁護士の男ヴァンラージ(アジャイ・デーヴガン)と結婚させられてしまう。

愛のない結婚をさせられたナンディニだが、ヴァンラージに他の男に心が向いていることを知られてしまう。
自分で「誠実」な男であることを謳っているヴァンラージは、彼女の為にサミルを探すためにイタリアへむかう。
イタリアで2人で幾多の困難を超えた末、ラストでサミルとナンディニは再開するのだが、果たしてどうなるか。

といった内容。

とにかく良い。もう一度観たくなった。
映像が非常に美しい。ダンスシーンも華麗であり、かつ迫力がある。
アイシュワリアの美しさ、サルマン、アジャイの男っぷり、さらにロケ地(クジャラート、イタリア)の美しい風景が見事に調和している。

前半は「インド編」後半は「イタリア編」とでもいいましょうか。
この作品の出来の良いところとして、前半だけでも一本の映画として成り立つぐらい、話がまとまっているところでしょうか。
愛し会った二人が引き裂かれるラストの悲劇映画としてうまくまとまっております。それだけに、後半のストーリ展開が非常に面白く感じます。

後半のストーリで、ヴァンラージの言動には「誠実」な男ぶりが感じられます。前半のサミルのプレイボーイっぷりも良いが、ヴァンラージの方が光って見えた。
「男はこうだよなぁ。」と考えさせられる映画だと思う。
ラストシーンは泣けます。絶対泣けます。映画祭で観はぐってDVDで観る方は心して観て下さい。

ぜひ、一般上映してもらいたいインド映画です。東京だけでなく札幌でも上映してください。



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