北のマサラ

ボンベイtoナゴヤ


1997 印 ヒンディ語
鑑 賞:劇場
俺評価:★★★★
笑 い:★★★★
泣 き:★
おばか:★★★★★

名古屋の御当地マサラムービーとして、数多くのサイトで話題になったインド映画が、札幌に上陸。
さっそく初日の第1回目に見に行きました。

主人公ヴィジャイは警察官。彼の父は警察の長官で、彼の正義感はまさに親譲り。
麻薬密輸組織に父親を殺され、復讐のため名古屋へ行った。

インドで彼の父親暗殺のさい、助けた女性がヒロインなのだが、彼が日本にいるとき、インド舞踊ショーの巡業で名古屋にいるときに再会する。
果たして、彼の復讐はうまくいくのだろうか。

というお話ですが、もともと3時間ある映画をはしょりまくって2時間にしたようです。
ストーリーが単純なので、多少はしょろうとも内容は分かってしまいます。

部分的にカットされているせいか、構成もかなり雑です。名古屋のシーンが出るまでは「ダメ映画」だと思っていました。
「ここ、日本じゃないか。」と思った瞬間から、爆笑モードに突入です。

東京に新幹線にいくシーンでは、なぜか名古屋に到着してしまいにはどう見ても名古屋なのに東京を案内するシーンになるのには、呆れるどころか、むしろ笑ってしまいました。

ほか、デパートの屋上や公園、駅、交差点のまん中で踊るシーンでは周囲にいる日本人の表情を見ている方が、シュール感が増して面白いです。

外国人が見た日本的なフィーチャーとして、「歌舞伎」「きもの」「ヤクザ」「ヤクザのおとしまえ」「新幹線」「私鉄(名鉄だろうか)」あたりが際立って見えました。
日本人がサリーなどの民族衣装を見て「インドだなぁ〜」と安心するのと理屈は一緒のようです。

ヒロイン役のプリヤンカですが、ムトゥなどに出ているミーナっぽい感じの女優で、めんこいです。

ストーリー展開も雑だし、カメラのブレもひどいのですが、中毒になる面白さを秘めた不思議な作品だと思います。



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