インド映画フェスティバル2003 〜または単なる鉄ヲタ旅行記 |
▲ヤマハホール |
8月10日 朝早く宿を出て、上野駅のコインロッカーに余計な荷物を預けたあと、有楽町に向かいました。 朝9時過ぎに銀座のヤマハホールに行くと、すでに観客が並んでおりました。 偶然にも、ラジニファン仲間のtetuさんとヤマハホール前で会いまして、最後までいっしょに映画を観ておりました。 チケットを予約した人には、DDLJの劇場パンフレットとシャールクカーンの香水がプレゼントされました。 (パンフレットはすでに持っているし香水は要らないので、両方とも札幌に帰ったときにインド料理屋の店主にあげました。) |
朝の作品は、「婿殿(Dulhe Raja)」で、ゴヴィンダ主演のコメディ映画です。 五つ星の高級ホテルの前に小汚い食堂を営んでいる主人公がいて、ホテルのオーナーに立ち退きを食らいますが、いつも主人公にいっぱい食わされっぱなし。(まるで一休さんに頓知でやり込められる将軍様のようだ。)そんな中、ホテルのオーナーの財産を狙う悪人3人組の陰謀に巻き込まれ…。っという話です。 最初のクレジットで「プレーム・チョープラー」の名前を発見。なんと、ぼんなご俳優じゃありませんか。 どこで出ているのだろうと気にしながら観ていたら、悪役3人組のボス役でした。 しかも、演技はぼんなごのダニーそのまんま。(笑) ぼんなごファンの私にはうれしい収穫でした。 観客は7〜8割ぐらい入っていたと思います。 |
昼飯をどうしようかと思いましたが、会場のロビーでシシカバブ、チキンディッカ、サモサ、チャイの4点セットが売っていたので、それを買って食べました。 味はそこそこ良かったのですが、飯としては量が少なめで、量の割には高い気がしました。 また、昼の回から私の友人・知人を見かけるようになりました。 全国各地から集まるさまは、インド映画のお祭りそのものですね。 |
▲昼飯のインド料理弁当 |
▲ロビー風景 |
▲会場風景 |
昼の作品は、「アショカ大王(Asoka)」で、歴史の教科書でおなじみ「アショカ王」の伝記をベースとした映画です。 監督は、「マッリの種」の監督で、「Dil se..」の撮影をしていたサントシュ・シヴァン(Santosh Sivan)氏。 どこまで史実に沿っているかはよく知りませんが、とにかく面白い映画でした。各国の映画を観る機会の多い日本人の肥えた目でも納得のいく作品ではないかと思います。 アショカが愛した女性が死んだと聞かされて狂ったように人を殺しまくり暴君と称されますが、実は彼女は生きていており、戦の後で彼女と再会した後、暴君としての自分自身の犯した過ちを悔いる。という話で、映画の題材としては王道だと思います。 映画としては素晴らしい作品だと思います。昨今の大河ドラマなんか目じゃないです。日本の映画やドラマも、この映画をぜひ見習って観客を感動させる素晴らしい作品を作って欲しいと思います。 また、水と緑と炎と光で印象強い映像が、思いっきり「Dil se..」や「マッリの種」とかぶるシーンの多いこと多いこと。同じ人が製作に携わっている以上、似てて当たり前と勝手に納得することにしました。(笑) 日本初上映とあって、ほぼ満席でした。 |
▲DDLJポスター |
夕方の作品は、私の本命中の本命「DDLJ〜花嫁を胸に〜(Dilware Dulhania Le Jayenge)」です。 今回初めてスクリーンで観る人、私みたいに何年か前に日本の一般上映で観た人、そしてインド上映時から外国で観た人までよりどりみどり。観客の中にはインド人一家で来た人や字幕を担当した方までいたようです。 もちろん席はほぼ満席でした。 そして、上映後にはロビーでフィルムを1mずつはさみで切ってプレゼントしており、ロビーはデパートのバーゲンセール状態でした。 中には、何回も並びなおしてフィルムを複数ゲットする人も居たとか居ないとか。 また、ロビーではアンティークな電話機が10万円で、DDLJのフィルム1巻を5万円(10巻で映画1本分になりますので、全部そろえると50万円になりますね。)で売られておりました。 後で聞いた話ですが、一人フィルムを1巻買った人がいたそうです。 |
▲DDLJフィルム1巻5万円 |
▲花婿は僕の胸に(?) (ネタ提供:てつのすけ&えびちり夫妻) |
私は人込の中が嫌いな性分なので、フィルムをもらったらすぐ外に出ました。 |
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